敷地内に源泉を有する飛龍乃湯が再び一般者に開放された。2015年9月5日からで、土曜日、日曜日、祝日の13時から19時までに限られる。
切妻平屋の建物が浴舎で、手前が男湯入口だ。先に番台あり、こちらで料金を支払う。先の階段を上がると無料休憩室、手洗いとなる。
脱衣所には家庭用の洗面台と木製の棚、プラ籠が置かれている。壁では扇風機が回る。必要最小限の空間だ。
透明ガラス戸を開けると浴室だ。八畳間ほどの広さだ。左右に洗い場がそれぞれ2つ、正面の窓に沿い浴槽が配置されている。浴槽は黒い御影石で、湯口から注がれる熱めの湯を受け止めている。源泉は20℃に満たないため、加温され注がれている。
湯は浴槽から溢れない。どうやら湯は吸湯口から去り循環しているようだ。注がれる湯は無色、弱い硫黄臭を感じる。指の間にはヌルツル感が残る。
洗い場にも源泉が供給されている。カンランは温度調整式で、水色にダイヤルを合わせて蛇口を開けると冷たい水が出る。この水を手に取ると明快な硫黄臭が鼻腔を刺激する。指はヌルヌル感に襲われる。源泉そのものが供給されているのかもしれない。ならば贅沢なことだ。
数年前まで一般の入浴ができた。その頃と変わらぬ湯の印象だ。営業時間は限られ料金は以前より上がったが、個性溢れる湯を味わえることはなんとも幸せだ。
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妙法寺温泉 飛龍乃湯
唐津市厳木町岩屋530-4
0955（51）5151（楽養の里）
ナトリウム炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉
19.4℃
石鹸のみ ドライヤーなし
内湯
500円
土・日・祝の13：00～19：00
2015/9/6